「2022体験談」3Dプリンターを会社に導入してみた!製造や開発現場で3Dプリンター便利ところ3選

起業している人向け

2019年より自社製品の設計・製造・販売を始めた
零細企業で代表をしているしゃなたんと言います!

今回紹介する内容は
3Dプリンターを製造業に導入してみた際の
メリット・デメリットと

実際に役に立った実体験
を紹介します!

僕の実体験となります。

便利なところをは

  • 初心者でも3DCADが触れるようになる
  • 治具費用を大きく抑えられる
  • 開発費用を大きく抑えられる
  • 社員が自主的に勉強してくるw

です!

導入に必要なもの

3Dプリンターの導入には

  • 3Dプリンター本体
  • PC(スペックが低すぎると難しいです)
  • 3DCAD
  • フィラメント(消耗品)

が必要です。

印刷するのに必要なフィラメントだけが消耗品です。
他は消耗品でないため
壊れるまで使えます。

工作機と違って
刃具を何種類も持つ必要がないため
ものづくりの機械としては扱いやすい
部類になると思います。

3Dプリンターにかかる費用

3Dプリンターにかかる費用は
ピンからキリまであり

  • エントリーモデル
  • スタンダードモデル
  • ハイグレードモデル
  • 産業用モデル

の4つの区分に分けることが出来ます。

価格印刷サイズ(だいたい)扱える材料
エントリーモデル3~5万円10*10*10cmPLA
スタンダードモデル5~10万円20*20*20cmPLA.ABS
ハイグレードモデル20~50万円 20*20*20cm PLA.ABS.複数PLA同時射出
カラー印刷.金属フィラメント
産業用モデル100~5000万30*30*30cm以上上記に多岐な材料が可能

それぞれの特徴がありますが
スタンダードモデルがオススメです。

エントリーモデルは精度が非常に悪かったり
印刷物が小さいものしか印刷できません。

ハイグレードモデルは大きいサイズの印刷もでき
扱える材料も多岐にわたりますが
初めて3Dプリンターを使う人には使いこなすのは難しいです。
産業用モデルもハイグレードモデル同様にオススメできません。

3Dプリンターは慣れるまで
条件出しが難しく
機械を壊す可能性があります。

そのため、初めての導入の場合は
3Dプリンターを学び使いこなすことに目標
精度がありある程度の印刷サイズに対応しており
価格が10万でおつりがくるエントリーモデルをオススメ
します。

導入費用

スタンダードモデルの
3Dプリンターを導入するために掛かる費用は
最低7万円から導入可能です。

最低価格おススメ価格
3Dプリンター7万10万
PC0円(今もっているもの) 0円(今もっているもの)
3DCAD0円(Autodesk Fusion 360) 0円(Autodesk Fusion 360)

PCスペックは

  • スペックはi3以上必要
  • celeronだと厳しい

3DCADがストレスなく使えればok
ソフトがカクカク動くようなら購入が必要です!

3DCADは

  • Autodesk Fusion 360

がオススメです。
条件付きで無料で使用することが出来ます。

https://knowledge.autodesk.com/ja/support/fusion-360/troubleshooting/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Do-I-qualify-for-free-use-of-Fusion-360.html

上記公式ホームページに記載がありますが

  • 従業員数10名以下の企業

弊社は上記条件のため無料で使用できます。
零細企業には非常に助かりますよね…

Autodesk Fusion 360は個人向けに無料提供もしており
従業員の中に個人的に3DCAD・3Dプリンターを勉強したい子がいれば
会社で使用しているのと同じCADを自宅で使用することも出来ます!

※規約があるのであくまで個人的で範疇で利用を!

ランニングコスト

エントリーモデル・スタンダードモデルの3Dプリンターは
部品交換をすることがほぼすることが出来ないです。

壊れてしまったら直すことが出来ないか
修理費用が非常に高く買い替えたほうが得な場合が多いです。

印刷に使用するフィラメン以外は
消耗するものがなく買ってしまえば
それ以上お金が必要ありません。

オススメの機種

XYZプリンティング ダヴィンチ 1.0 Pro

定価:95000円
実勢価格:75000円

使用できるフィラメント:ABS、PLA、PETG、HIPS のサードパーティー製フィラメント
印刷サイズ:200*200*200mm
※オプションでレーザー刻印モジュールが使えます!

弊社はこの3Dプリンターを使用しています!

https://www.xyzprinting.com/ja-JP/product-level/EDUCATOR/pro-series

FLASHFORGE Adventurer4

定価:96800円
実勢価格:96800円(新製品のため、値引きがない模様)

使用できるフィラメント:ABS、PLA、PC、PETG、PETG-CF
印刷サイズ:220*200*250mm

弊社の協力工場が使用しています!

Adventurer4
Adventurer4はデスクトップ型の家庭用FFF方式3Dプリンターです。プラットフォームのガイドロッドを増設したことにより、移動動作の精度が向上し、高精度かつ高品質な造型が可能となりました。

他にあった方がいいもの

3Dプリンター用定着テープ

3M Scotch ブルーテープ 48mm×54.8m オープンキューブ
Scoovo FDM方式3Dプリンター用定着テープ

3Dプリンターで印刷する際は
印刷ステージの上に融解したフィラメントを積層していきます。
何もしなければステージ上に直接印刷を行いますが
ステージに固着して外れなくなる場合があります。

そんな時に
「3Dプリンター用定着テープ」を貼っておけば

  • 簡単に外れる
  • ステージが傷つきにくい
  • ステージへの接着が良くな

といったメリットがあります。

このガムテープの様なタイプは
貼りたいところだけ貼れるので非常に使いやすいです

便利なところ

開発・製造現場に3Dプリンターを導入すると

  • 実際にどういったメリットがあるのか?
  • どういったものが作れるのか?
  • 費用対効果はあるのか?

といったことが気になると思います!
それぞれ弊社の実体験を紹介したいと思います。

3DCADを覚えられる

3Dプリンターを使用するためには
3Dモデルという指定形式の3次元電子データが必要になります。

この3Dモデルを用意するためにが2種類の方法があります。

  • ネットから拾ってくる
  • 3DCADで自作する

この2種類の方法があります。

3Dモデルは個人や企業が作成したものが
ネット上に公開されておりダウンロードして
印刷することが出来ます。

参考サイト:thingiverse

Thingiverse - Digital Designs for Physical Objects
Download files and build them with your 3D printer, laser cutter, or CNC. Thingiverse is a universe of things.

僕はこのサイトを使用しています!

3Dプリンターの一番の醍醐味が
自分で設計したものを実際に印刷することだと思います。
3DCADを使用して簡単に作成することが出来ます!

僕は電気系の出身のため
電気CADは触れますが3DCADは一切触れませんでした。
この3Dプリンターを導入してから
3DCADを覚えて設計したものが作れるようになりました!

ものづくり完全初心者だと少し難しいですが

  • 部品加工系営業
  • 工作機械工
  • 組立工

などものづくりに携わる人なら
簡単に使いこなせるようになると思います。

試作品・治具が作れる

3Dプリンターを導入して価値を感じたのが

  • 今すぐ試作・治具が作れる

でした。

現在の3Dプリンターの印刷レベルですと
生産現場の主役となる生産機で採用は
耐久性の面から使用は不可能です。

しかし、試作・治具・一時代替品では
3Dプリンターの真価が発揮されます!

  • 今すぐこれが欲しい
  • お金出してまで作れないけどこんな治具が欲しい
  • 正規品が来るまで何とかしたい

という時に3Dプリンターがあれば…
3DCADで3Dモデルを作成し
そのまま印刷するだけで
すぐに悩みを解決できます!!!

  • 熟練度に関係なく使える(最低レベルはあります)
  • すぐに作れる
  • 材料コストが安い

この3Dプリンターというもの
小回りものすごい効くので困ったときに頼りになります!

社員が自主的に勉強するw

3Dプリンターを導入して一番想定していなかったことが…

  • 社員が自主的に勉強します!

これには、一番驚きました…。

弊社では、
業務時間外であれば私的利用の許可をしていますが
いつもなら定時になったらすぐに帰る会社の若い衆が
3DCAD、3Dプリンターに熱中してしまいました。

何も教えていないのに
今ではある程度産業機器の設計まで出来る様に…

これがこの3Dプリンターを導入した
一番の収穫ではないかと思います。
まさか、教育の一環になるとは思いもよりませんでした。

生産現場で活躍した事例

弊社の使用事例について紹介します!

モータブラケット・モータベース

小型モータ用のブラケットだったら
3Dプリンターの印刷でも簡単に作れますし
強度的にも問題ありません。

制御盤

簡易制御盤を作ってみました。

ロゴ?

弊社のロゴを作ってみました!

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